お葬儀の流れ

お葬儀に関するご相談から四十九日法要まで、
ご葬家の身になって、心をこめてお世話させていただきます。

ご臨終

 

医師によるご臨終の宣告後、「末期の水(死に水)」を用意します。
血縁の深い人(または親しい人)が故人の口に最期の水を含ませます。
湯灌ならびにご遺体の身繕い、死化粧を行います。
 

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医師より死亡診断書を受け取ります。埋火葬の許可を受ける時や、役所に死亡届を出す時に必要となります。
コープこうべクレリ案内センターと、菩提寺または同じ宗派の近くの寺院に連絡します。
お葬式の日程を決め、関係者に連絡します。
お葬式の世話役を決めます。
僧侶に枕経をあげてもらった後、遺体を棺に納めます。この時、故人が生前愛用した小物なども入れてあげますが、燃えないものは入れることができません。

お通夜

 

会場を決め、祭壇を飾ります。
弔問客受付は、式開始30分前には始めます。
僧侶の読経、焼香の後、ご遺族、ご親族、会葬者の順に焼香を行います。
 
 

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法話、説教が終わり、僧侶が退室するとお通夜の式は終了します。
喪主は弔問客にお礼の挨拶をして、通夜ぶるまいの案内をします。
ご遺族や故人とごく親しい人で、祭壇の線香やロウソクを絶やさないよう故人をお守りします。

告別式・ご出棺

 

会葬者の受付を行います。尚、遺族は一般会葬者に先立ち、式開始の10分前には着席しているようにします。
僧侶の読経、焼香の後、ご遺族、ご親族、会葬者の順に焼香を行います。
 
 

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告別式が終わると、ご遺族とご親族は故人と最後のお別れの対面をします。
棺を霊柩車に乗せた後、喪主またはご遺族の代表が会葬者に挨拶をします。
火葬場に向かいます。

埋火葬

 

僧侶による最後の読経があり、喪主から順に焼香し、最後のお別れをします。
火葬を行います。
火葬が終わったら、喪主から関係の深い順に骨上げを行います。
 
 

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骨上げが終わったら、ご自宅または精進落としの行われる場所に行きます。

精進落とし

 

ご自宅または会場で待機している世話役やお手伝いの人は、後飾りの祭壇を設えた後、ご遺骨迎えや精進落としの準備を行います。
僧侶や世話役の労をねぎらう精進落としを行います。
 

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四十九日法要まで

 

お葬式の翌日が翌々日までに、お葬式の際にお世話になった人のところに挨拶まわりに出向きます。
忌明けをめどに、故人の愛用品や衣類を贈る形見分けを行います。
 
 

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四十九日、または三十五日の忌明け後に、忌明けの挨拶状を添えて香典返しを贈ります。

※ここでご紹介しているのは、一般的に行われているお葬儀の流れです。しきたりや順序は地域によって異なる場合もありますので、詳しくはコープこうべクレリ案内センターまでご相談ください。
※また、お葬儀後も、さまざまな手続きが必要となりますので、ご不明な点があればコープこうべクレリ案内センターまでお気軽にご相談ください。

いざという時のために、これだけは…

宗教、宗派の確認

故人の宗教により、お葬式の手順や祭壇の飾り付けはかなり違います。仏式は、宗派によっても飾り付けに違いがありますので、あらかじめ確認しておきましょう。

遺影写真

祭壇に飾る遺影写真が必要です。できるだけ顔が大きく、はっきりと写っている写真を数枚ご用意ください。

会葬者数の予測

式場や料理、会葬礼状などの手配の関係上、ご遺族、ご親族ならびに一般会葬者数はある程度予測しておく必要があります。故人の生前の交際範囲とご遺族の交際範囲を考えて予測しましょう。また、生前に受け取った年賀状の枚数なども目安になります。

世話役の決定

喪主やご遺族は弔問を受ける立場ですので、葬儀の実際の運営は、ご遺族や友人、勤務先の人、町内会の人など、信頼できる人に世話役を依頼し、取り仕切っていただきます。また、その中心となる人として、世話役代表を一名の方にお願いしましょう。

故人の衣服の準備

仏式では、遺体を安置する前に死に装束を着せますが、今日では故人が生前愛用した衣服を着せることが多くなっています。尚、経帷子(キョウカタビラ)などは、弊社でご用意いたします。

危篤を告げられたら…

連絡をする範囲

一刻も早く最期の別れをさせたい人やご本人が会いたがっている人に連絡をします。尚、死期が近いことを知らされた時点で、万一の時に備えて連絡する相手をリストアップしておくと慌てずにすみます。

電話での連絡

連絡は電話で行うのが最も早く、確実です。緊急の場合ですので、早朝や深夜でも失礼になりませんが、必ずお詫びの言葉を添えましょう。また、はじめに危篤者と自分の関係を先方に伝えた後、落ち着いて手短に話します。

電報での連絡

電話がつながらない場合は電報を打ちます。危篤者の氏名を明確に打ち、発信人や病院、連絡先も忘れないようにしましょう。ただし、電話で申し込む時は、電話局からの折り返し電話がありますので、公衆電話からの申し込みはできません。また、電報を打つには相手の住所も必要です。

自宅での危篤

ご自宅で療養中に危篤状態になったと思われる時は、素人では判断できませんので、まず主治医か救急車を呼びます。

突然死

心筋梗塞や脳溢血などで突然倒れ、息を引き取った場合でも、医師や110番で警察医を呼び、来てもらうことが大切です。医師によって死が確認されるまでは、決して遺体を動かしてはいけません。

お葬式後の諸手続き

お葬式が終わった後は何かと忙しく、気もふさぎがちですが、生命保険や年金、名義変更など、済ませなければならない手続きがあります。お葬儀後の諸手続きについても、お気軽にお問い合わせください。

お葬式後の諸手続きの一例
生命保険金の受け取り手続き
国民年金(遺族基礎、寡婦、死亡一時金)受け取りのための裁定請求
労災による死亡の遺族補償年金一時金の受け取り手続き
埋葬料または葬祭費の受け取り手続き
医療費控除による税金の還付手続き
雇用保険の資格喪失届
故人の所得税の確定申告
納骨時の埋葬許可書(火葬許可書)
遺産分割協議書の作成
扶養控除異動申請
非課税貯蓄の死亡申告
所有権移転登記・登録
相続税の申告
借地・借家の契約
株式、社債、国債、会員権の名義変更
貸付金、借入金の権利移転、債務継承通知手続き
銀行預金、郵便貯金の引出しと相続手続き
自動車税の納税義務消滅の申告
NHK、電気、ガス、水道などの銀行引き落とし口座の変更
運転免許証、各種免許証などの返却
バッジ、身分証明書、無料バス証などの返却
電話加入権の継承手続き
特許、商号、商標意匠権などの相続手続き
クレジットカードの失効手続き

知っておきたい仏式葬儀のしきたりと意味

通夜

「お伽(トギ)」「夜伽(ヨトギ)」「添い寝」とも言い、昔は数日間付き添い、邪霊の侵入を防ぎ、故人と別れを惜しむ儀式とされていました。現在では「半通夜」と言って、一般の弔問客には2時間程度で切り上げていただき、その後は身内と、ごく親しい者だけで最後の夜を過ごします。

焼香

線香に火をつけて立てる「線香焼香」と、指先で香炉の抹香をつまみ、目の高さに持っていった後、香炉の中に入れる「抹香焼香」があります。焼香は、故人を悼む気持ちを具体化したもので、香を焚くことで心と身体を清め、礼拝祈念の心を香煙に託して捧げます。また、すべての人々に差別なく、行き渡る仏の慈悲を讃えることを意味するとも言われています。

 

香典

故人の霊を供養するお香料からきていると言われています。現在は、葬家の葬儀費用を少しでも軽くしようという相互扶助の「しきたり」と、遺族を「元気づける」という考えがこめられています。不祝儀袋の水引は「二度とないように」と結び切りにし、文字を薄墨で書くのは「いくら墨を掏っても涙で濃くなりません」という意味があります。

通夜ぶるまい

弔問に対する感謝と供養の意味をこめて、通夜の後に弔問客を接待するのが「通夜ぶるまい」です。簡単な料理と酒でふるまいますが、酒は「死の汚れを清める」「夜の寒さをしのぐ」などの意味から出されたものと言われ、「身洗い酒」という呼称もあります。また、弔問客が帰るとき、葬家(喪主および遺族)は会釈を交わす程度で、見送らないしきたりになっています。